ダイエットと「運動」

Ⅲ、ダイエットと「運動」

筋肉の低下こそ老化の原因です。

筋肉を維持拡大することがダイエットにつながります。筋肉を充分に使う運動を日常から心がけることが老化を防ぐことになり、いつまでも若さを保つことができるのです。

筋肉の70％以上は腰から下に存在しています。この部分が衰えることは足腰が弱ってきたといえるでしょう。足腰を鍛えるには歩くことが最も簡単で効果があります。休日に公園を散歩してもよいでしょうし、通勤の際にエスカレーターを使わずに階段を上り下りすることも筋肉強化になります。この日常のちょっとした意識の変化が年間で捉えると大きな違いをつくります。

年をとるとお尻が下がって足が細くなるのは筋肉の衰えにほかにありません。 また定期的な筋肉トレーニングを行っていない大人は、30〜40才代で一年間に約227グラム、50代では454グラムもの筋肉の減少が起こるといった報告もあります。ここからも読み取れるように昨年と同じものを食べても太ってしまうのは運動不足が生んだ結果です。つまり運動することを心がけないと基礎代謝は毎年低下してしまうのです。

●基礎代謝の定義

基礎代謝とは生きていくための最低限に必要なエネルギーのことです。静かに木陰で一日生きていくためのエネルギーといってもよいでしょう。 

●基礎代謝は筋肉が増えると変わる

基礎代謝のエネルギー消費量が最も多いのが体の約40パーセントを占める筋肉です。基礎代謝はこの筋肉量で大きく変化します。同じ体重でも脂肪が少なく筋肉が多い人のほうが基礎代謝が高くなり、消費するエネルギーも多くなります。つまり、筋肉を増やすと痩せやすくなるということです。

●肌の潤いとハリは顔の筋肉できまる

顔が若々しいか老けているかは、しわの多さ、顔の潤いやツヤ、ハリ、クスミやシミの様子などで判断されてしまいますが皮膚の下にあり、皮膚の血流に影響を与えているのが顔の筋肉でから、皮膚の若さと健康を保つには顔の筋肉の状態よくすることがとても大切です。肌の血行を直接に改善するにはマッサージや指圧がベストです。

●ほうれい線の原因

「ほうれい線」をつくってしまうのは張本人は上唇挙筋（じょうしんきょきん）と小頬骨筋（しょうこつきん）が硬く凝り固まったからです。この筋肉をマッサージしてほぐしてあげるとほうれい線は薄くなってくれます。

●くまの原因

目の周りには眼輪筋（がんりんきん）という筋肉があり、この筋肉が硬くなると血液の流れが滞り「くま」の原因になります。「くすみ」も血行不良が原因です。

●筋肉は鍛えるのではなくほぐすことから

お客様の中には肩こりや腰痛を解消しようとスポーツジムや筋トレを始める方がいますがいっこうに改善しないと嘆かれています。コリの原因は血行不良ですから筋肉をはぐし血管の圧迫を取り除くが何より大切なことです。最初はお風呂上りのストレッチから始めてみましょう！